(株)エコー建設コンサルタントの技術士 蛇目(じゃのめ)と申します。
私は現在、橋梁を担当する部署で次長として勤務しています。具体的な仕事内容は、橋梁やトンネルの基本計画の立案です。
そして、その計画を実現するための詳細設計と呼ばれる仕事を新人も含め、課の社員たちに振り分けていきます。
経験やスキルを踏まえて仕事を振り分けていくのですが、単なる作業にならないように、全体像が分かるような説明をしたうえで任せるように心がけています。
全体像を把握して仕事をすることで、自分の仕事の意味が理解でき、考える力が付いていきます。これは部下の今後の成長に大きく影響しますので、どんなに忙しくても責任を持って説明するようにしています。
また、育成ということでいうと、新人の場合などは『分からない部分が分からない』ということが多々ありますから、一緒に明確にしてあげるように気を付けています。力がついてくると質問に対してはあえて全てを教えず、どの基準書(建設実務における教科書のようなもの)に書いてあるかだけを伝えることもあります。時間がかかっても自分で調べてやり抜くことが自信につながるからです。
自分で考えて成果品を完成させることができるようになると、この仕事はとても楽しくなり、どんどん成長していきます。上司としては、部下が伸びていることを本人以上に敏感に感じます。
そして内心、とても大きな喜びを感じています。この仕事の楽しさを知ってもらえるような仕事の割り振りや指導を心掛けています。
■学ぶ気持ちを尊重し合っています
私は、徳島の阿南高専を卒業して、当社へ入社しました。入社後、先輩方に指導を受けながら徐々に仕事を覚えていき、仕事の楽しさややりがいを知っていきました。
そして、もっと仕事の幅を広げたい、もっとたくさんの計画を手掛けたいと考えたときに、もう一度勉強したいと感じるようになりました。
会社にその気持ちを伝えたところ、高専の専攻科へ入学させてもらえることになりました。入学後は、週に2日ほど学校に通っていました。その間は、会社を休むことになり仲間の仕事はその分増えてしまいますので、申し訳ない気持ちがありました。しかし、会社の仲間は私の学びたい気持ちを理解し、サポートしてくださいました。
私の他にも入社後、徳島大学の大学院で学んだ社員もいます。入学のタイミングなどは、会社の仕事量などの状況にもよりますが、最終的には社員の学びたいという気持ちを応援し、後押ししてくれる会社だと思っています。
■スキルアップのためのアドバイス
技術士とは、建設コンサルタントの業界で、非常に重要視される難易度の高い国家資格です。
先輩方から、どうせ取るなら早くとったほうがよいとアドバイスを受け、30代前半の頃から資格取得に向けた勉強に真剣に取り組むようになりました。それから3~4年後の36歳の時に試験に合格し、建設部門の技術士となりました。
仕事をしながらの勉強時間を確保するために私が心掛けたことは、勉強しない日を作らないことでした。全く勉強をしない日を1日でも作ると、次の日、再開するために余計なパワーを必要とします。ですので、少しずつでも毎日勉強をするようにしていました。
例えば、朝の10分~20分、昼休みの20分~30分、夜は家で1時間という具合に、日常生活の中でできる小さな空き時間を大切にして勉強に充てていました。
後は、やはり職場の仲間のサポートです。勉強の邪魔にならないように気遣いをして頂いたり、先輩が実践的な指導をして下さったり。会社から金銭的な支援も頂戴します。みんなのサポートがあるからがんばることができますし、合格の喜びも分かち合うことができます。
当社はとても優しい会社だと思います。わからないことを丁寧に教えてくれたり、困ったときはカバーし合って仕事を進めています。
仲間と一緒に成長したいと思っている方にはぜひ選考に参加してください。